Restaurant MADYへの道のり

『までいにおもてなし』2022年春に南相馬市で開業予定 / 福島県浪江町 × 埼玉県毛呂山町 / 1995年生まれ夫婦(26)

2021年 3月

去年と同じく3月中には桜が満開になりそうな春の始まり。そして震災を思い起こす3月。不思議なもので、10年の区切りとなると当時をより鮮明に思い出せるもんだなぁと、不思議でした。

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ーー3月はいろんなことがありまして

○福島に帰省、故郷浪江へ

○包丁を購入

レミーのおいしいレストラン

○世を騒がすグローバルダイニング、実は、、、

○シン・エヴァンゲリオン劇場版

ブログも長くなってしまいました。

 

ーー3月11日は浪江町の大平山で黙祷しました。あと5年もすれば浪江で過ごした日々より、他の場所で過ごす時間の方が長くなる。良いのか悪いのか見慣れてしまった震災後の故郷の姿がありました。

黙祷の時間が近づくにつれて、涙が溢れてきて。「その涙はどういう感情からくるの?」と主人に聞かれて少し考えて、純粋に「悲しい」からくる涙だと答えました。3月11日の14時46分に向けて自分の感情が負の方向に向かって、底まで沈んだら、そこからまた正の方向に向かっていく。そんなイメージです。

 

ーーラジオ番組のオールナイトニッポンで、Creepy NutsR指定さんが紹介してくれた仙台在住のアーティストGAGLEの『I feel,I will』

月命日を迎えてもお互いに

話題に上がることがなくなった

不思議に思う

I feel, I will

I feel, I will

  • GAGLE
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255

という歌詞から始まり、今年の2月に起きた大きな余震を起点に、思い起こす震災のことを歌っています。[https://linkco.re/GCVsvnUR/songs/1423661/lyrics歌詞サイトより引用]

R指定さん曰く、“地震は地球の刻むビート。それを自分の足の下に感じて生きていく” “自然の脅威が当たり前にあるということを理解した状態で、生きていったほうが幸せなのかもしれない"という思いが込められている曲だそうです。

挫けずに生きていく

静かに向き合い

したたかにやってくる難題

耐え抜くためのヒント

いつでも提供できるようにと

肌身離さず持ってる原動力

まさにこの歌詞の通りで、あの時15歳の自分にはできなかったことへの後悔を、胸の内に抱えながら生きていて、もし同じようなことが起きたら怯まず行動できるように。

帰宅後は、8月に単身で南相馬市へ引っ越す準備も含めて防災グッズの見直しをしました。以前はスーツケースにまとめて入れていました。今回の見直しでは、必要性の高い物は身軽に運べるようにリュック2つと1つのバックへ。大きなボックスには必要性が低いものを入れました。ボックスは玄関付近に置くか、自家用車に積んでおくイメージです。

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「震災がなかったら○○○だった」と後ろ向きな捉え方が「震災があったから○○○だ」と前向きな捉え方に少しずつ変化していった長い月日。今回の帰省では同級生とお酒を飲んだり、髪を切ってもらったり。同じ境遇の仲間もいる。みんなそれぞれの場所で頑張ってる。何かを起こそうとしている。

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最近リリースとなった星野源の『創造』

この曲にグッと背中を押され、これからは人生を楽しい遊びと捉えて生きていきたいです。

何か創り出そうぜ 非常識な提案

誰もいない場所から 直接に

あぶれては はみ出した

世をずらせば真ん中

進化を君に 外れ者に授ける

死の淵から帰った 生かされたこの意味は

命と共に 遊ぶことにある

僕らふざけた生き物 脆く

ひしゃげた文明の

目下走り出そうぜ 物作る冒険

あり得ないさ 全ては馬鹿げてた妄想

色褪せぬ遊びを 繰り返して

これからの10年も、私はこうしてたくさんの音楽に元気をもらって、励まされながら生きていくんだなと思います。フェスに行きたいなぁ!!!

 

ーー包丁を買いました!師匠に買ってもらった三徳包丁はあったのですが、フレンチの惣菜店で牛刀とペティナイフが必要になったので。安定のMisonoです。主人も筋引き包丁を購入した模様。超今更ながら料理人の感じが出てきました(笑)包丁を研ぐのは主人の担当ですね。私は研ぐのが苦手です。f:id:mmsmstmt0505:20210327225304j:image

 

ーー『レミーのおいしいレストラン』私の一番好きな映画です。最近、ある常連さんに来るたび試作を試食してもらっていたら「いろいろ料理作れて、レミーみたいだね!」と言われて、私のあだ名はレミーになりました!嬉しい(笑)その方にDVDもお借りして、じっくり鑑賞。飲食店において嫌われ者のネズミと、弱い立場の新人が主人公なこと。思い出の味はその人にとって大切なものだということ。改めて観てみると、飲食店の良い面も悪い面も細かく描いていて、凄い作品だなと気づきました。

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その常連さんには作品の中に登場するラタトゥイユを、グラタンにアレンジした料理をお礼にサービス!気に入っていただけました。

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ーー世を騒がせている飲食店チェーン、グローバルダイニング。実は先月から主人の修行先です。どの店舗も100席以上の大型店だったり、月一で昇給を立候補する制度があったりと飲食界ではイケイケな存在。私の師匠もグローバルダイニング出身の人がオープンさせた店で修行していました。

コロナ禍でも一貫して通常営業を続けています。現状は周りのお店が時短営業している中の通常営業なので、一人勝ち。毎日が目まぐるしい忙しさだそうです。今はどこの飲食店も経営は苦しく、求人募集しているところは少ない状況(募集していたとしてもシフトがあまり入れない状況)なので、私たちにとっては貴重な収入源です。働けば働くほど経験にもなるので、ありがたい!!コロナ感染には気をつけて引き続き頑張ります。

 

ーーシン・エヴァンゲリオン劇場版。タイミングが合ったので公開初日、観に行きました。テレビシリーズ、漫画、旧劇場版、新劇場版となんだかんだひと通り観ていたので(内容を理解できているかは別!)この作品の世界観は好きです。考えれば考えるほど深い物語で、観終わってからしばらく主人とはエヴァンゲリオンの討論会が続きました。いろいろ、内容の理解と整理ができたのでもう一度観に行きます。

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ーー南相馬へ帰省中は空き店舗を見て回りました。レンタカーを借りるお金の節約のため、レンタサイクルを3日間借りたのですが、なかなか派手な、、、(笑)

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前回空いていた物件に新しい事業所が入っている様子がちらほら見られ、悔しいながらも、街が動き出している感じがしました。焦る気持ちも少なからずありますが一歩一歩。

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『くだらないの中に』星野源

 

人は笑うように生きる

 

深くて、素朴で、いい歌詞。リリースが2011年3月なのも縁を感じます。

くだらないの中に

くだらないの中に

さて、暖かくなってきました。気合入れていきます。

ありがとうございました!