Restaurant MADYへの道のり

『までいにおもてなし』2022年春に南相馬市で開業予定 / 福島県浪江町 × 埼玉県毛呂山町 / 1995年生まれ夫婦(26)

2020年 2月

今日は暖かいな。今日は寒いな。原チャに乗りながらそんなことを思う2月でした。

ーーご報告として、私たちのお店のロゴが決まりました。 

f:id:mmsmstmt0505:20200302132842j:image

お店の名前は「MADY(マディ)」です。このブログを始めて、最初に書いた2018年4月の内容通りの由来と想いを込めて。福島の方言【までい=手間を惜しまず、心を込めて、丁寧に】

ロゴの構成にもいくつか想いがありますが、それは心に秘めておきます。それぞれの解釈と感性を大切に。

 

ーー2月は南相馬市へ帰省しました。そして、浪江町にも行きました。3月に帰れなくても必ず海に近い慰霊碑に手を合わせて、慰霊碑の言葉を読み返して。

f:id:mmsmstmt0505:20200302132916j:image

そして、母校へ数年ぶりに行ってきました。取り壊しが決まったとその夜、母から聞きました。寂しくて、悲しいですがどうにもできないことです。木々が大きく育っていて月日を感じました。6年間も通った大好きな場所。さまざまな思い出が蘇ります。

f:id:mmsmstmt0505:20200302134004j:image

f:id:mmsmstmt0505:20200302132940j:image

f:id:mmsmstmt0505:20200302132944j:image

 

ーー南相馬市では駅前を主人と歩き、空き店舗を見て回りました。以前、直感でいいなと思っていた物件はまだ空いていて、そこになりそうな予感がします。

「貸物件」「テナント募集」の文字を見つけるたびにまるで宝探しのような気持ちになります。「よっしゃ!」みたいな感じ。

f:id:mmsmstmt0505:20200302134220j:image

 

ーー主人が自分用の牛刀を持ちたいと言うことで、2度目の河童橋にも行きました。おじさんシェフお久しぶりです。

f:id:mmsmstmt0505:20200302133207j:image

そのあとは東京で勢いのある飲食店をハシゴ。お腹はパンパン。耐久レースでしたが、たくさんのヒントをもらいました。

f:id:mmsmstmt0505:20200302133248j:image

 

ーーこの時期のこの状況。「まるで震災の時みたいだ」と師匠は言っています。被災地にいた私の知らない当時の関東の状況を肌で感じています。

飛び交う情報。それぞれの状況。意見。

立場。恐れ。焦り。苛立ち。悲しみ。

目まぐるしい中で自分をどう保つのか。

避難先で「お前たちが隣に来てから眠れないんだ」と言われたこと。数日ぶりの菓子パンの支給に殺到して、我先にと鷲掴みにしていく大人たち。当時がフラッシュバックします。そんな中でも、助けてくれる人はたくさんいました。

9年経つ時間の中で自分はどう変化したか。今の自分はどうするか?試されています。

 

まずは来てくれたお客さんに喜んでもらえる接客をすること。こういう状況でも来てくれる人は大切だし、きっと助けてくれる人だと思うから。

f:id:mmsmstmt0505:20200302133532j:image

 

ありがとうございました!